メンタルトレーニングの歩み
1950年代に宇宙飛行士の自己コントロール法として始まったメンタルトレーニングは、1957年、ローマオリンピックにおいて、旧ソビエトのスポーツ分野に導入されました。
また、1984年のロサンゼルスオリンピックでは、アメリカがオリンピックチームに導入し、多大な成果をあげたことから、日本をはじめとする世界各国にも広く知れ渡るようになりました。
注目されるメンタルトレーニング
メンタルトレーニングとは、「身体的な部分にかかわらないすべてのトレーニングであり、ピークパフォーマンスとウェルネスを導くための準備。
スポーツのパフォーマンスや人生の向上をさせるための、ポジティブ(プラス方向の)な態度、考え(プラス思考)、集中力、メンタル、感情などを育成/教育することが中心である(1997年、国際メンタルトレーニング学会)」と定義されています。
この手法はスポーツに限らず、企業の生産性向上やエグゼクティブ向けプログラム、子どもの教育、アスリートのセカンドキャリア支援等、応用範囲は多岐にわたります。
例として、メンタル・タフネスを提唱したジム・レーヤー博士は、スポーツで用いられてきたメンタルトレーニングの手法を、ビジネスにおけるエグゼクティブ向けのプログラムとして提供しており(コーポレートアスリートプログラム)、世界中の企業・団体から注目されています。
日本におけるメンタルトレーニングの実状
日本では、2002年第14回アジア競技大会で行われた国立スポーツ科学センターの調査(509名の選手と99名の指導者から回答を得たアンケート調査)の中で、トップ選手のコンディショニング(勝利に向かって行う活動)において、競技成績に影響を及ぼすコンディショニングのポイントは心理面であることが示されています。
競技不安をメンタルトレーニングによって克服し、試合の時点で持ちうる実力を発揮するために心理状態を整えることは、勝利のための不可欠の要素であり、メンタルトレーニングの必要性が指摘されています。
一方、現在のメンタルトレーニングに関する方法や効果について国民の認識は薄く、国民のメンタルトレーニングに対するリテラシーが不足していることから、メンタルトレーニングが普及する体制や環境は不十分であるといえます。
当協会ではメンタルトレーニングについての現状を把握し、仕組みや方法を確立していくことで、スポーツの他、様々な分野における課題に対応するべく活動をしています。
日本メンタルトレーナー協会の歩む方向性
一般社団法人日本メンタルトレーナー協会は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けてスポーツへの機運が高まる中、その先の未来を見据えて、メンタルトレーニングを普及させ、スポーツ、産業、教育等の発展に寄与するための活動を行う業界団体です。
そして今、特別な人の特別なプログラムから、
すべての人がメンタルトレーニングを活用できる時代へ。
日本メンタルトレーナー協会では、女子走り幅跳び日本記録保持者 北京五輪代表 井村 久美子を代表理事に、スポーツや学業、芸術、そしてすべての分野に、メンタルトレーニングを日本の文化として定着させていくことを目的に、様々な活動を行っています。
メンタルトレーニングに関する著書
一般社団法人日本メンタルトレーナー協会
「メンタルはトレーニングで進化する」
私たち協会はこの言葉をスローガンに掲げ、
より多くのみなさまに暮らしの中で
メンタルトレーニングを活用いただき、
パフォーマンスの向上や目標の達成など、
結果の出せるサポートを行っていきたいと考えています。
代表理事のごあいさつ
女子走り幅跳び日本記録保持者
北京五輪代表
井村 久美子
私が現役の時、メンタルトレーニングと称されたものを受けたことがあります。
でもそこでは安心も信頼も築けず、以来メンタルトレーニングのイメージがよくありませんでした。
一般社団法人日本メンタルトレーナー協会のメンタルトレーナーと出会って、その印象は180度変わりました。安心して話ができる、心から受け入れてくれる。その中で私は、いつのまにか日本記録保持者という大きなキャリアの中で、自分で自分を追い詰めていることに気づきました。メンタルトレーニングを受け続ける中で、そのマイナスのプレッシャーがプラスのエネルギーへと変化していくのを感じました。どんな状況でも、私を肩書ではなく一人の人間として受け入れ、夢をサポートしてくれる存在がいる、それが日本メンタルトレーナー協会のメンタルトレーナーでした。
その後、コーチであった主人も日本メンタルトレーナー協会所属の全国心理業連合会プロフェッショナル心理カウンセラーの資格を取得。現役の集大成を飾る大きな試合で、メンタルトレーナーたちの存在は、力強く私の心を支えてくれました。
私も資格をとり、そして日本メンタルトレーナー協会のメンタルトレーナーとして登録し、多くのアスリートや子どもたちの力になりたいと強く願っています。
概要
名称 | 一般社団法人 日本メンタルトレーナー協会 JMTA Japan Mental Trainer Association |
---|---|
設立 | 2012年 |
代表理事 | 井村 久美子 : 北京五輪日本代表 |
所在地 | 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-9-9 SANWA青山ビル7F 2024年7月1日から住所のみ変わりました |
連絡先 | TEL 03-5468-5196 / FAX 03-5468-5197 |
URL | https://mentaltrainer.or.jp |
協会組織
代表理事 | 井村 久美子 |
---|---|
理事 | 米田 功 |
理事 | 井村 俊雄 |
理事 | 平瀬 智行 |
理事 | 浮世 満理子 |
理事 | 尾下 恵 |
理事 | 吉田 貴志 |
入会について
一般社団法人日本メンタルトレーナー協会は、
会員の皆様とともに歩み、発展し続けていく組織です。
入会方法については、お問い合わせください。
会員規約
入会費 | 年会費 | |
---|---|---|
個人会員 | 20,000円 | 22,000円(初年度25,000円) |
一般社団法人全国心理業連合会会員 | 10,000円 | 12,000円(初年度15,000円) |
法人会員 | 50,000円 | 100,000円 |
賛助会員 | – | 一口15,000円 |
会員には、メールマガジンの発行、各種勉強会、ワークショップ、シンポジウムなどの特典があります。
なお、メンタルトレーナーとしての活動要請があった場合、日本メンタルトレーナー協会からご連絡をさせていただく場合があります。
メンタルトレーナーとしてのお仕事、もしくは活動をご希望の方は、会員申込書の「メンタルトレーナーとして登録希望」の欄にチェックをお願い致します。